私的な散文

私的な散文を徒然に綴っていきます

暗闇の中に気を見た。

暗闇の中でふとテレビを見ると、消えているブラウン管に何やら毛の様なものが生えている。
ふと自分の手をみると、びっしりと真っ直ぐな毛のようなものが生えている。
特に指にはビッシリ。
なんだこれは!ひょっとしてエネルギー線が見えるのか?
テレビもブラウン管が放射するエネルギーが残っているのか?
どうも熱エネルギーでは無く、電磁波エネルギーより波長の短いものらしい。
両手を合わせてみる・・・両手から出る可視エネルギーが複雑に絡み合っていく。
手を振ると可視エネルギーもユラユラと揺れる。
またぞろ、意識を集中させ念を込める。
すると黒い可視エネルギーがどんどん延びていく。
その可視エネルギーを丸めて放ってみた。
尾を引きながら飛んでいく。
何だ俺はスパイダーマンか?
この黒い可視エネルギー体で何かを絡め取る事が出来るかも・・・
エッそれって念力じゃん!俺はエスパーか?
あいつとの音楽勝負でその気はあることは分かっていたが・・・
しかし、物を動かすのは無理だった。

その2日後、消灯時間を過ぎると黒い可視エネルギー線のコントロールに励んでいると、突然手が指が光りだした・・・と言うより光に覆われている感じだ。
次第に事の次第が分かってきた。
これが本当のエネルギー線で、今まで見ていた黒い線は束密度が低いエネルギー線だったのだ。
線同士の間に距離があるため、お互いに干渉し合って輝きを消し、黒く見えていたのか?
両手を向き合わせてみる。
光輝くエネルギー線が繋がっていく。
ひょっとしてドラゴンボールの正体か。
念を込めてエネルギーをボールにしてみる。
しかし、両手の平からエネルギーがこぼれ、なかなか丸くならない。
綺麗なエネルギー球にするにはかなり訓練しないと無理のようだ。
しかし、これがいわゆる気の正体であることは確かだ。

疲れた・・・今日はこの位にしとこう。