私的な散文

私的な散文を徒然に綴っていきます

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

おいっ!そこの女医!

オイ!そこの女医!年上の看護師をつかまえ、タメ口とはいい根性してるな。看護師より医師の方が偉いってのか?ざけんじゃねえぞ!!!人間としてどうなんだ、その態度!そりゃ医師になる方が難しいだろう、親御さんは金も掛かったろう。看護師さんは医師に…

病院幻想交響曲 幻想交響曲がみえる

ある夜中、いつもの気の訓練が終わり、奴の急襲もなく、般若心経を唱え、瞑想していると・・・ファンコイルユニットの低音の響きが可視化してきた。視野の下の方でグレーの帯となり、右から左に流れている。流麗なメロディーが流れて、その帯に何らかの記号…

病院幻想交響曲 黄昏の悲哀と至福その2

このような経験は若い人には無理であろう。成人し、仕事に就き、その仕事を一生懸命勉強し覚える。家族を構え、子供もできる。充実した幸せな時代。壮年期、益々仕事に磨きが掛かる。そのうち若い人を指導する立場になる。 しかし、体力は次第に弱っていく。…

病院幻想交響曲 黄昏の悲哀と至福その1

手術を控えて、外科病棟に移された。手術前の患者は比較的元気な人、疾病で弱っている人、様々である。術後の患者は一様に寝たっきり、回復の早い人は翌日には自力でトイレに行ける迄回復する。呼吸器循環器外科主体の病棟なので、若い人は居ない。年老いた…

病院幻想交響曲 死を認識できるか

今晩はとても疲れた。昼間胃カメラを十二指腸まで入れられ、相当疲労してしまったのだ。最近眠れなかったが、今晩は眠りたい。入眠する時はそれが分かる。突然脈絡のない想念が浮かび出すのだ。そのうちに眠っている。しかし、自分が入眠したことを認識でき…

カレーうどんという存在

カレーうどんという存在。 茹でたうどんにカレーを掛けた食べ物。 あれはうどんなのか? カレーなのか? いやどちらでもある。 いやどちらでも無い。 うどんともカレーとも異なる新しい食べ物である。 あの食べものは偶然の産物である。 ある日曜日、独身サ…