私的な散文

私的な散文を徒然に綴っていきます

カレーうどんという存在

カレーうどんという存在。

茹でたうどんにカレーを掛けた食べ物。

あれはうどんなのか?

カレーなのか?

いやどちらでもある。

いやどちらでも無い。

うどんともカレーとも異なる新しい食べ物である。

あの食べものは偶然の産物である。

ある日曜日、独身サラリーマン昼頃起きだし、何か食い物はないか探した。

昨日の残りのカレーが鍋に残っている。

しかし、飯がない。

わざわざ炊くのも面倒、第一この1年くらい炊飯ジャーを使っていない。

冷蔵庫を開けてみると、うどんの麺が一玉あるのみ。

そこで閃いたのだ。それが結構美味かった。

それ以来スーパーでうどん玉を買って常時冷蔵庫にそしてカレーを食った次の昼食や夕食にうどんにカレーをかけて食べるようになった。

そして行きつけの蕎麦屋のおやじに話した。

よし、それならうちの蕎麦にカレーをかけて食ってみよう。

しかし微妙な味。

サラリーマンは「やっぱりうどんかなぁ」

蕎麦屋にあったうどん麺を茹でて食ってみた。

おうコレは美味い。

おやじは調子に乗って、蕎麦の出し汁を加えたのだ。

するとさらに美味くなった。

商品化決定。

この蕎麦屋は京都にある有名な蕎麦屋、一力(いちりき)である。

・・・というのは全くの作り話・・・であるがこんなものではないのだろうか。